中国五県の町村教育長が集まる研究大会で阿武町の取組を発表してきました!

 「阿武町が進める教育課題解決のための取組」の演題で阿武町の取組を発表しました


みなさん、日本にはいくつの市町村があるかご存じですか。

日本にある市の数は815(政令指定都市20、東京特別区23を含む)、町の数は743、村の数は183です。

ちなみに山口県は13市6町と市の数の方が多いのですが、
全国的に見ると市の数より町村の数の方が多いことがわかります。

全国と山口県の市町村数
地域 合計
日本全国 815 743 183 1,741
山口県 13 6 0 19


そんな町村の教育長が集まる「中国五県町村教育長研究大会」が、8月21日~22日、
鳥取県 湯梨浜町で行われ、私も参加しました。


朝5時半に自宅を出て、自家用車を走らせること約5時間半。

湯梨浜町に着いたのは11時でした。

それでも浜田市あたりからは予想以上に山陰自動車道が長く繋がっていて、運転は比較的楽に感じました。


今回の研究大会で、私は実践発表をすることになっていたので、他の町村の教育長さん達の前で、
「阿武町が進める教育課題解決のための取組」というタイトルで、
現在、阿武町教育委員会が取り組んでいる「大学と連携したABUチャレンジセミナー」や「公設町営塾開設の準備」、「部活動の地域移行」から「水泳授業の民間委託」などの取組の様子をお話しました。

また、「ABUスイムラン大会」ABU JAZZ FESTIVALといった特色あるイベントも紹介しました。


発表の後、多くの教育長さん達から様々な質問を受けましたが、一番多かったのは、
「小さい阿武町でなぜそんなことができるのか?」という質問でした。

・・・

質問に対し私は、
「どんな取組に対しても、お金がかかる、人が足りない、時間がない、と言ってしまうとそこで終わり。
子どものためにメリットがあると思われることはまずは本気になってやってみること」


「できない理由を言う前に、できる方法を考えること」なんて少しかっこいいことを言って、

そして
「阿武町は、学校や保護者はもちろんのこと、教育委員さんも、議員さんも、町長さんを初めとする行政の方々も、
地域の方みんなが、子どもたちの教育を町全体で支援していこうという気持ちを持ってくれていることが、
取組をスムーズに実行できることにつながっている」
と話しました。

そんな話をしながら、自分自身があらためて、阿武町のすばらしさを実感できた研究大会でした。


・・・

さて、開催地の湯梨浜町は2004年に東伯郡の羽合町、東郷町、泊村の2町1村が合併してできた町です。

その中のひとつ「泊村」・・・・・・みなさん、「泊(とまり)」と聞いてピンと来ませんか。


グラウンドゴルフでボールがゴールポストに入ることを「トマリ!」と言います。

泊村はあのグラウンドゴルフを考案した、発祥の地として有名です。



日本海が一望できる
グラウンドゴルフの里「潮風の丘とまり」

そんなこともあって、研究大会の2日目は、グラウンドゴルフ発祥の地、全国大会や国際大会の会場にもなる
グラウンドゴルフの里「潮風の丘 とまり」で大会を行いました。

真っ青な日本海を見下ろす丘の上で、きれいに管理された芝生のグラウンドは本当に気持ちよく、
暑さを忘れてプレーしました。

たまに阿武町のグラウンドゴルフ大会に参加させてもらっているので、日頃の成果を発揮すれば、
優勝景品「鳥取二十一世紀梨とぶどうの詰め合わせは自分のもの!」とはりきってプレーしましたが、
地元鳥取県の皆さんにはまったく歯が立ちませんでした。 


・・・

ちなみにゴールポストにボールが入って「あがる」ことを「トマリ」と名付けたのは、
やがて近い将来『泊村』も他の自治体と合併する時が来るだろう。その時に『泊村』という地名がなくなるかもしれない。例えそうなっても、いつまでも『泊村』を忘れないように『トマリ』という名前を残したかった」という思いからだそうです。


そんなエピソードを聞いて、阿武町の将来のことを考えさせられた一日でした。





次の記事 前の記事