次期学習指導要領 小学校の総合的な学習の時間の中に「情報教育の領域」を新設!
「情報教育」を扱う現行の中学校「技術分野」の教科書
前回は東京出張で感じた「国際化社会」について書かせてもらいましたが、今回はもうひとつ、同じく現代社会の特色である「情報社会」について書いてみます。
さすが東京。街には多くの飲食店が並んでいますが、昼も夜も食事時はどの店にも順番待ちの長い行列ができています。都会では、お目当てのものにたどり着くために、長い時間並んで待つということは当たり前のことのようです。そして若者に限らず多くの人が、スマホのアプリで人気のお店を検索し、お店の混み具合を確認し、スマホのナビを頼りに目的のお店にたどり着きます。並んで順番を待っている間も、メールやラインを送っている人、ニュースを見ている人、ゲームをしている人、マンガを読んでいる人、株や為替の値動きをチェックしている人など、ほとんどの人がスマホを使ってさまざまな情報を入手したり、情報を交換し合ったりしています。
スマホの使い方については、使用時間の長さ、誤った情報の拡散、人を傷つける誹謗中傷、詐欺被害など、多くの問題点が指摘されていますが、それは使い方が間違っているのであって、決してスマホそのものが悪いわけではありません。これからの時代、こんな便利なツールを使わずに生きていくわけにはいきません。実際この度の出張でも、飛行機の搭乗手続きも、ホテルのチェックインも、すべてスマホのアプリで行いました。電車に乗るときも、一緒に行動した教育長さんはスマホをかざすだけで改札を通れたのに、私はそれを持っていなかったので、乗り換えの度にいちいち切符を買わなければならず、大変、迷惑をかけてしまいました。世の中全体がスマホのアプリを使うことが前提となってきました。
現在、文部科学省は、すでに次期学習指導要領の改訂作業に取りかかっていますが、今回の改訂の目玉の1つに「情報教育の充実」があげられ、小学校の総合的な学習の時間の中に「情報教育の領域」が設けられるようです。これからますます進展して行くであろう「情報社会」の中で生活していくことになる子どもたちに、学校でも正しいスマホの使い方や情報モラル、情報リテラシーについてしっかり指導しながら、情報教育やICT活用能力の育成に努めてまいります。そして、時代に取り残されないように私も勉強しようと思います。